就活

世に言う就活まっただ中。
フォントメーカーとweb会社を受けている。フォントメーカーは明日面接だ。

web会社は通年採用なこともあり、面談が1ヶ月前だったが返事がまだ来ていない。ちょっと怖め。

デザイン系だったら広告系のほかにないだろうと4年生のころは思っていたが、実際そうでもなかった。最初のころは新聞のグラフィックとかも見ていた。今思うと報道は向いてないんだろうなと思う。

 

なんで広告系に行きたくないかというとやっぱり社風と体系。大手は男社会の仕事第一主義、中小はこなしている雰囲気があるし、制作会社は本当に下請け感がすごい。

実際に働いたことはないのでなんとも言えないが、その体系が昔からがっちりと出来上がっていて、一体どこまでの人間が課題解決のデザインに心を割いているのかわからない。クライアントの顔が見えない業務は怖い、という気持ちがすごい。

あと別に広告が好きなわけではない。

 

デザイナー職、年収は総じて低めであって、知り合いの個人事業主の人曰く営業がなんであんな給料高いのかわからんという。(その人はもちろんフリーランスなので営業も打ち合わせもデザインも全部自分でやってるっぽい)

結構潰しのきく職業ではあるので今の日本では仕方ないのかもしれない。(かといってデザイン業務の価値は下げてはいけない)


私は、始めは紙のデザインがやりたいと思っていたのだが、4年生の春に地域デザインを知ってフィールドワークやコミュニケーションデザインに興味をもった。

しかし自分がいかんせん引っ込み思案で学生のうちに何かを起こすというのは難しかった。
でも何かしたいという思いがあって、とりあえずスキルと広い視野をつけようと今グラフィックの研究室にいる。

その中で、スキルがないともちろんデザインできないがスキルはツールだと実感した。

だから、紙のデザインであれwebのデザインであれそれらはツールであって、私がやりたいことに本当に必要なのは「関係をデザインできる」スキルなのだった。デザインは課題解決だとよく言われるが、抱える課題はだいたいコミュニケーションによるものだ。関係をデザインできればあとはスキルをどう使うかだけ。これはAIにもまだできない。

 

しかしいかんせん人生は短い。つけたいスキルを一気に付けられるとこはそうない。

あと、やっぱり若いうちにグングンスキルを付けたいわけで。

 

大学院まで行くと会社選びが本当に大事になると思う。その先にやりたいことがあるなら尚更。

 

40までには佐賀に帰ってきたいものだ。

時間

今誰が死んでも一生後悔する気がする。

 

仕事に一所懸命になるのは素敵なことだけれど、やらなきゃいけないことに押しつぶされて好きな人たちに心を配れないのはあまりにも愛がなくて不安。

忙しいって字を考えついた人はきっとそんな思いをしたんじゃないんだろうか、合掌。

ブログの話

「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」を知人から借りた。

 

著者は小山田咲子さんという女性で、24歳で若くして亡くなったらしい。

今すごく忙しくて、と忙しいことを言い訳にするのはジャパニーズライクな良くない癖だなあと思うんだけれど、とにかくやることに追われてるのであまり本を読む時間がない。3日くらい前に借りたんだけれど、まだ20ページしか読んでない。

 

とかく、その本は2004年当時大学生だった小山田咲子さんのブログを本にまとめた、それだけのものだったのだけれど、少し読んで、私は私の友人を思い出してしまった。

わたしが大学で恋愛の悩みがあった時唯一相談できるのがその子だった。相手がその子の知らない人でも、とにかく聞いて欲しかった。彼女の生き方と考え方というブラックボックスに入れて演算結果を返して欲しかった、そう思えたのがその子。描く絵も振る舞いも、ふわふわと建設的で、淡々と非計画的な子だった。

いつも萌え袖をしていて、萌え袖が萌えに見えないのに萌えとは別種のかわいさを醸しているほんとに謎めいた子だった。

あの子は大学院に行かずに佐賀の旅館で働いているらしい。突飛すぎて愛しい。

 

思い出したところですごく懐かしくなって、折角だから書き留めておきたいし、就活のときに自己分析とかいうやつで、郷愁しながら、友達を思い出しながら、大学で学んだことを思い出すのもいいかなと思った。

そんな理由。

 

 

++++++++

 

最近夏バテで体の調子が悪い。(多分甘いものの食べ過ぎ、とかもある…)

バイトに行きたくないし、バイト先の常連さんに「辞める」とまだ言えずにいる。

なけなしの罪悪感で、こないだ店のPOPをデザインした。3週間くらい前に店の古いバイトの人たちの書いたノートをみたんだけれど、接客もっとがんばります!だとか、店をよくするためにもっとこうしたらどう?twitterとかやってみる?とか書いてあって、なんだか申し訳ない気持ちとともに時代の無慈悲を感じた。

そんな少し前の学生たちの頑張りもむなしく、ブランディングのうまいチェーンの居酒屋が生き残り、不器用だけど美味しい昔ながらの、常連さんしかいないような居酒屋はどんどん少なくなっていくらしい。時代とは。